非常に恐ろしい病気   

カナダのTV映画「インスリンの発見」

きょうはインスリンを発見したカナダの医師 フレデリック・グラント・バンティングの誕生日だ。1891年生誕〜1941年逝去(49歳)。
インスリンは1921年にバンティングと医学生ベストによって発見された。膵臓を全摘した犬に膵臓からの抽出物を注射すると血糖値が2時間で50%下がることが確認され、実験犬はその後90日間生存した。下記「インスリン物語」の表紙は、バンティング(右)とベスト(左)及び実験犬(マージョリー)。
インスリン発見以前は、糖尿病の診断は死の告知だったが、今は寿命を全うできる。その治療薬としてインスリンは重要で、機能の低下した膵臓に代わってこれを投与し血糖値を下げる有力な治療方法だ。
食生活が贅沢になりエネルギーの過剰摂取になっている反面、運動や移動による活動エネルギー量は減少する一方であり、摂取エネルギー量と消費エネルギー量のアンバランスが生活習慣病という形で多くの悪影響を及ぼしている。
糖尿病は、代表的な生活習慣病の1つで、患者数は年々増加しており、世界の糖尿病患者数は、2000年には1億8千万人、2025年には3億人に増加すると言われている。糖尿病は、発症初期は自覚症状がなく、軽視されがちだが、合併症を伴うと死に至ることがある非常に恐ろしい病気だ。
インスリンは非常に効果的な治療薬だが、できればその恩恵にあずからなくてもいいように健康体でいたいものだ。
企業にとっても、体力以上の借金を重ねたり安売りをすることは、一時しのぎにはなるが結果として破滅する場合が多く、日頃から予防を行い体力をつけることが重要だ。


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