ランダムウォーク   

ロバート・ブラウン

きょうはイギリスの植物学者、分類学ロバート・ブラウン の誕生日だ。1773年生誕〜1858年逝去(84歳)。
スコットランドモントローズに生まれた。エジンバラ大学で、医学と自然科学を学び、27歳のときイギリスの博物学者バンクスの勧めで、オーストラリアの沿岸の探検調査隊に軍医として同行し、1805年にオーストラリアの新植物約4000種の標本を持ち帰り、ブラウンの分類系を提出した。
これにより、1810年37歳で司書として、バンクスの蔵書と標本を管理するようになり、1827年それらが大英博物館に移され、その植物標本部門の責任者となった。
また、同年、水面に浮かぶ花粉を顕微鏡で観察中に、花粉が破裂して中から出てきた微粒子が不規則に動くブラウン運動を発見した。
1831年に、全ての植物に細胞核が存在することを明確にし、カガイモ科とラン科の植物の核を丹念に描き出した。これにより核という術語が普及した。
また、裸子植物被子植物の相違点も発見した。
ブラウン運動ランダムウォークともいわれるが、液体中だけでなく気体中でも見られ、混合や拡散などいろんな現象が説明できる。
今ではその理論が金融業界などでも応用されているようだ。
人の行動において、酔っ払いがよたよたと前に行ったり後ろに行ったりと、どこに行くのかわからない状態はまさにランダムウォークだ。
会社内でも、いかにも仕事をしているような素振りで、あちこちブラブラしている人がたまに見受けられるが、これは要注意で、その人だけの問題でなく、業務管理や配分にも問題がある。


ブラウンの本  ブラウン運動 (物理学One Point 27)
          ランダムウォークとブラウン運動 (ファイナンス工学入門)

     
        よっぱらい