無限にあるかのように   

右手の法則

きょうはイギリスの電気工学者 ジョン・アンブローズ・フレミングの誕生日だ。1849年生誕〜1945年逝去(95歳)。
ランカシャー生まれ、ロンドン大学卒業後、ケンブリッジ大学に学び低温度における電磁気現象の研究をした。その後は無線電信、電気炉、電話等多方面の研究を行い、1881年 32歳のとき「フレミングの法則」(電流と磁場に関する法則)を発見した。そして1885年にロンドン大学最初の電気工学の教授となり、1926年の77歳まで大学教授を務めた。1929年にはナイトの称号を与えられた。
彼は大学の電磁誘導の講義で、学生が電流の方向をよくまちがえるので、指を使って覚える方法を考案し、これを「フレミングの右手の法則」とした。この法則と反対の関係にあるのが左手の法則だ。
また、エジソンが発見したエジソン効果をヒントにして、1904年 二極管(フレミング管)を発明した。アメリカでは真空管をその形状から管(Tube)と呼ぶが、イギリスではフレミング命名によって弁(Valve)というらしい。
いまや人類にとって電気の無い生活は考えられないし、電気機器無くして生きていけないと言っても過言ではない。しかし当初は先人の血のにじむような苦労があったに違いない。
ところが電気は空気や水と同じく無限にあるかのように使い放題であるし、電気機器においても使い捨てのような扱い方をしているものが少なくない。
電気を誰でも安全に使えるように進化させてきた先人たちと今も改良を重ねている人たち、およびそれを使い便利な生活ができることに感謝したいものだ。
そして個人レベルにおいても企業レベルにおいても、もっともっと大切に使う工夫をすべきだ。


レミングのことば 「確証済みの科学的事実や科学の原理の中には、
              何一つ奇跡を信じることを妨げるものはない」 


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