運命は自分で変える   

「滝の白糸」の白糸

きょうはロマン主義の小説家 泉鏡花の誕生日だ。1873年生誕〜1939年逝去(病死 65歳)。
本名は鏡太郎、17歳で上京し尾崎紅葉の門下生となり作家活動を始める。母を幼少期に失った彼は、美をそして美しい女性を聖なる至上のものとして生涯描き続けたロマンチストだった。
すばらしい創造力と、言葉の豊かな文章で、日本語の美しさを最大限に表現し、純愛と悲劇をえがくことを得意とした。そして作品は次々と舞台化され人気を博した。
鏡花の名は「美しいがそれを手中にはできない」という意味の「鏡花水月」からとっている。
彼は虚弱体質で、信心深く神経質だった。特にバイ菌に対する恐怖心は相当なもので、指を始終アルコール消毒し、なま物は一切口にしなかったようだ。さらに豆腐の腐の字を嫌って豆府と書いたそうだ。またゲンかつぎでもあり、いわゆる向い干支(自分の干支の次から数えて6番目の干支)を集めると出世するという言い伝えを信じ、トリ年の彼はウサギの置物を集めていた。
小説家として名を成した人はいわゆる変わった人が多いが、育った環境とか境遇がそうさせている場合も多いようだ。そしてその体験をもとにすることによって読む人に感動を与えている。
社会人というか企業人としては、今までの境遇は仕方が無いとしても、今後の運命は変えていかなくてはいけない。結果に対して運が悪かったではすまされないからであり、運がよかったと言うようでなくてはいけない。
運命は自分で変えることができ、考え方次第なのだ。
さて自分はどんなストーリーでハッピーエンドにするか考えてみよう。


泉鏡花の臨終のことば  「ありがとう」
泉鏡花の本  婦系図 (新潮文庫) 婦系図 (新潮文庫)
         鏡花夢幻―泉鏡花/原作より (白泉社文庫) 鏡花夢幻―泉鏡花/原作より (白泉社文庫)