読み取らなくては   

ハレー彗星

きょうはイギリスの天文学者 エドモンド・ハレーの誕生日だ。1656年生誕〜1742年逝去(86歳)。
彼はすい星が周期性を持つことを発見し1758年にすい星が出現することを予言した。この予言は彼の死後実証されハレー彗星と名づけられた。また彼は多くの分野に興味を持ち、貿易風地磁気、光学に関する研究などを行った。温泉の研究もしているようだ。
凶の星とされるすい星の出現は、昔から戦乱や疫病の前触れとして恐れられ、1910年のハレー彗星大接近では、有毒ガスで地球上の生物は絶滅するとか、大爆発により世界は終わるなどの噂が立った。日本では地球の空気が5分間無くなるという噂が流れ、水を張った桶に顔をつけて息を止める練習をしたという話や、その間空気を吸うための自転車のチューブが高値で売れたという話が残っている。自殺者も出たようだ。1986年は一転して、南半球での見学ツアーや、望遠鏡がバカ売れするなどお祭り騒ぎだった。
天体というのは未知の部分が多く空想的でロマンチックだが、解明されていることでもなかなか実感として想像できないこともあるために一般の人には理解できないことが多い。
一般社会においても自分は理解できても相手は理解できないことがあるので、本当に理解されているのかどうかを読み取らなくてはいけない。人はつい知ったかぶりをして「わかった」と言うし、面倒くさいから「わかった」と言うこともある。このあたりが人間関係の難しいところだ。
次のハレー彗星出現は2061年だが、その頃の人間関係はどうなっているのだろうか。