作業する側の立場   

きょうはイギリスの探検家 ジェームス・クック(キャプテン・クック)の誕生日だ。1728年生誕〜1779年逝去(50歳)。
彼は約10年間キャプテンとして3回の航海を行い、タヒチニュージーランド・オーストラリア・南極圏・西南太平洋諸島・ハワイ諸島・北氷洋など多くの未開発の場所を調査し、可能な所はイギリスの植民地にした。そして3回目の探検の帰途、ハワイで神をめぐる島民との紛争で殺された。
クックの航海により多くの動植物の新種が紹介され、南海の島々特にタヒチの楽園のイメージは多くの人にとって衝撃的だったようだ。一方で植民地としての可能性を求めての航海でもあり、その記録は英国ではベストセラーとなり彼は英雄扱いだった。
クックの探検に英雄的なロマンを感じるのは、植民地主義を押し進めたイギリスの人々であって、一方的に植民地化された国の人々の側ではないことを決して忘れてはいけない。
生産現場の改善をする場合でも、生産性を上げようとするスタッフの立場でのみ考えるとうまくいかない。作業する側の立場を考えた改善内容や生産計画でなければいけないし、この関係がうまくいくと、予想以上の効果が得られる場合もある。


関連する本  キャプテン・クックと南の星(村山定男 著)キャプテン・クックと南の星