見切りをつける   

きょうは大阪を愛した作家 織田作之助の誕生日だ。1913年生誕〜1947年逝去(33歳)。
スタンダールに影響を受け小説家を志望し井原西鶴を師と仰いで精力的に作品を書き続けたようだ。西鶴の再来といわれ、また東の太宰、西のおださくとも言われた文学の天才だったようだ。
彼の作品は大阪を舞台とするものが多いが、食い倒れの街大阪として飲み屋とうまいもん屋がよく登場する。特に関西の人にとって、おださくの作品を一度手にすると中毒になり辞められないようだ。
優れた才能を持ちながら人生を一気に駆け抜け短命で亡くなった人に対しては、どうしても憧れのような感じを持つものであるが、その人にとってはそれが運命であり長くだらだらと生きて欲しくないと思ってしまう。
企業の場合は継続して勝ち続けるのが理想であるが、過去の歴史から考えると勝ち続けることは非常に難しいようで、方向転換のタイミングを間違っている場合が多々見受けられる。
方向転換は企業そのものの場合もあるしある部門とか製品の場合もあるが、前もって具体的な線を引き見切りをつける決断力も経営者に必要とされる条件である。
おださくが死を迎えた時の最期のことば 「ロマンを発見した」


織田作之助の本  夫婦善哉 (新潮文庫)
            世相・競馬 (講談社文芸文庫)