むなしいものに   

ウォルト・ディズニー

きょうはアメリカの映画制作者 ウォルト・ディズニー(本名 Walter Elias Disney)の誕生日だ。1901年生誕〜1967年逝去(66歳)。
シカゴに生まれ、幼少の頃から絵を描くのを得意とし年齢とともに才能を発揮した。ハイスクール時代から商業美術をめざし美術学校の夜間部で絵と漫画と写真を学んだ。
卒業後、広告会社に就職し画工、図案家を経て、そこで知り合ったアブ・アイワークスとともに1928年にウォルト・ディズニー映画製作所を創立した。倒産と再建を繰り返しながら、「兎のオズワルド」などのシリーズで成功したが、スタッフぐるみでキャラクターを他社に引き抜かれてしまった。
そのようななかで「ミッキーマウス」を生み出し、そのキャラクターを使った世界初の音声入りアニメ「蒸気船ウイリー」は世界中の注目を集めた。その後、3Dアニメ、シネマスコープアニメなど多種多様な技術を開発し高水準で本格的な漫画映画を発表し続けた。
一方で、劇映画や動物記録映画などを開拓したり、テレビ放送に自社作品を提供してテレビとの共存をはかった。
彼は神経衰弱の状態寸前に陥ったこともあったが、趣味である鉄道模型に目覚めたことが気分転換と心の平安をもたらし、自分の手で汽車の模型を作ったり、トンネルや鉄橋まである本格的な模型鉄道を作ったようだ。この経験が基になり、1955年 54歳のときロサンゼルス近郊に夢の王国「ディズニー・ランド」を建設した。
ディズニーランドは、アメリカ人の世界であり、過去と現実の世界であり、彼が想像力で見た世界なのだ。それはやさしさと郷愁、幻想と色彩と喜びのある場所なのだ。そしてアメリカ文化のシンボル的存在として世界の国々へ広がっていき、今も成長し続けている。
お客さんの「娯楽性」を第一に考えていた彼の事業は世界中の人々に愛され、そしてたくさんの人に夢や希望を与え続けている。
企業の最大の目的は利益をあげることかもしれないが、それだけに終始するとむなしいものになる。そこには働く人の「働きがい」とか「やりがい」がないといけないし、お客さんが喜んだり夢を持ったりして「満足感」が得られるものでないといけない。


ディズニーのことば
  「夢を現実にするのは人である」
  「いつもきれいにしておけば、客は汚さない」
  「夢見ることができるなら、実現できるさ」
  「僕は好奇心の強い人間で、どうしたら改善できるのかを考えるんだ」
  「子どもの心をもった人々のために映画を作っている」


ディズニーの本
  ウォルト・ディズニー 夢をかなえる100の言葉

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