倍率を変えてみる   

きょうはオランダの博物学者 アントニー・レーウェンフックの誕生日だ。1632年生誕〜1723年逝去(91歳)。
手製の単眼レンズ式顕微鏡で湖のヘドロを観察していて、びっくりするような新しい世界を発見した。彼は顕微鏡を作ることとそれで観察することを楽しみながら微生物、赤血球、精子などを発見したが、当時の人は彼のことを空想力豊かな物好きと思っていたようだ。
しかし彼にとって人がどう思うかは問題ではなく、今まで見たこともない世界を自分だけが知る楽しみと言うのは格別であったに違いない。もっと大きく見たい、もっと鮮明に見たい、もっといろんなものを見たい・・・と想いがどんどん膨らんでいく様子がわかるような気がする。
「拡大と縮小」はアイデア発想の定石の一つであり、モノに限らずシステムのようなソフトでも大きく考えたり小さく考えたりすることは非常に有効だ。そのとき拡大・縮小の倍率を変えてみることも重要だ。
関連する本  アシモフの科学者伝 (地球人ライブラリー)
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