気味が悪い  

きょうはフランスの発明家 オーギュスト・リュミエールの誕生日だ。1862年生誕〜1954年逝去(91歳)。
映写機の発明で有名なリュミエール兄弟の兄。父親は写真館をしていたが、リュミエール兄弟は父親と一緒になって写真を映写する装置から発展させ、映画として動く映像を映す装置を発明した。
写真に写ると魂を抜き取られるという感じを持たれた時代に、動く映像を見た人々はどのような感覚で見たのだろうか。正面から近づいて来る機関車の映像を見て仰天したというのはもっともな話だろう。
技術としては写真より映画のほうが数段難しいのだろうが、見る側からすれば動くものは動いて見えるほうが自然であり、動くものの瞬間が止まって見えるほうが気味が悪いかもしれない。どちらにしても娯楽から始まり科学の発展に大きく寄与したに違いない。
モノの見方としては、止まっているようにほとんど変化しないモノでも長期的な変化を捉え、また動きの激しいモノでも瞬間を捉えると通常とは違った考え方ができ新しい発見があるかもしれない。
リュミエール元年―ガブリエル・ヴェールと映画の歴史 (リュミエール叢書)