自分を仕向ける        

きょうはオートバイの名チューナー ポップ吉村(吉村秀雄)の誕生日だ。1922年生誕〜1995年逝去(73歳)。
1978年の鈴鹿8耐で大本命のホンダをくだすという快挙を成し遂げた。彼の一生は波乱に満ちたものであり、NHKのプロジェクトXでも紹介された。
「エグゾーストノートを聞いただけで何番のプラグがカブっているか聞き分けた」など信じがたい伝説を数々残し、その手腕から「ゴッド・ハンド」とも呼ばれた。愛称の「ポップ(=オヤジさん)」は、オートバイのチューニングをしてやった米兵が親しみを込めて呼ぶようになったのが由来らしい。
ものは言い方だが、一生自分の好きなことをやった人でもあるが、苦しみながらも信念を貫き通そうとした人でもある。どちらの言い方が本人に適しているかはわからないが、好きなことでも苦しいことでも彼にとってはヤリガイがあることでありそれがイキガイであったに違いない。
要はヤリガイがあることなら人は死に物狂いでやり抜くことができると言うことだ。できる人というのは、何事でもヤリガイがあるように自分を仕向けることに長けている人なのだ。
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