冒険心と夢          

pract2004-10-06

きょうはノルウェーの人類学者であり海洋探検家である トール・ヘイエルダールの誕生日だ。1914年生誕〜2002年逝去(87歳)。
1937年、太平洋上ポリネシアにあるマルケサス諸島の石像と南米ペルーの石像が似ていることから、この島の住民は7000km離れた南米から海を渡ってやってきたという学説を発表したが、彼の学説は事実上あり得ないこととして認められなかった。
そこで彼は、1947年バルサ材の筏コンティキ号による南米からポリネシアまで101日間の太平洋横断航海を命がけで成し遂げ、筏のような単純な船で太平洋を横断する事が可能である事を証明した。
その体験を本にした「コンティキ号探検記」は、2000万部を売る世界的なベストセラーになり今も売れ続けている。
この物語を読んで冒険心をくすぐられた人は多いと思うが、彼にこのような命がけの冒険をさせた目的は、自説を何とか世間に認めさせようとする執念というよりも、人がどう思おうと自分で確認し納得したいと言う夢であったはずだ。
このような冒険心と夢はいつまでも忘れたくないものだ。
コン・ティキ号探検記 (ちくま文庫)