一番知識を得た人      

きょうはフランスの哲学者であり文学者である ドゥニ・ディドロの誕生日だ。1713年生誕〜1784年逝去(71歳)。
「百科全書」の編集責任者として、いろんな障害を克服し多くの人の支援を得てこれを完成させた。この「百科全書」の完成により「知識」が一部の知識人だけでなく一般の人にも流出したようだ。
今ではマスメディアやインターネットなどの情報網により誰でも膨大な情報をスピーディに得ることができるが、多くの人が正しい情報を有効かつ積極的に得ようとしているかと言えばあやしいのではないか。
テレビが最大の情報源になっている人も多く、この場合放送された事実だけでなくキャスターの言った意見や感想があたかも自分の意見のようになりやすいこともあり、それが世論になる危険性をはらんでいる。この観点で言えば、本やラジオは情報が直接的ではないが想像したり考えたりするので頭脳を刺激する割合が高くなる。
ところで得た情報は家族などほかの人に話したり議論をしたりすると、記憶が確かになるし自分の意見としてまとまったものになってくる。できれば文書にするとさらに明確になる。
「百科全書」で一番知識を得た人ディドロ本人であったはずだ。