全力量を投入した

戸坂潤

きょうは日本の代表的な唯物論哲学者 戸坂潤(とさか じゅん)の誕生日だ。
1900(明治33)年生誕〜1945(昭和20)年逝去(45歳)。

東京神田に生まれる。父は潤が生まれた年の1月に病気で亡くなっていたので、彼は生まれながらにして父を知らない。また、母 久仁子も病身のため、潤は母方の実家 石川県羽咋郡の祖父母に預けられた。
潤は雪が多く季節風の強い 保守王国 能登に育った。

幼年期を母と別れて過ごした潤は、5歳の1905年(明治38)年9月、母に引き取られて上京した。開成中学卒業後、第一高等学校を経て、1921(大正10)年21歳のとき京都帝大文学部哲学科に入学。卒業後、1924(大正13)年同大学院へすすんだ。1925(大正14)年 三木清が帰国し、いわゆる"哲学一高会"がもたれるようになった。

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